フッ素について

おがわ歯科医院のブログをご覧頂きありがとうございます😄



歯科衛生士の澁谷です。


GWも終わり、少しずつ暑くなってきましたが、
いかがお過ごしですか?😊



前回は根面う蝕についてお話ししましたが、
最後の方でフッ素についてお話ししました。




今回はセミナーでお話を聞いてきたので内容の一部、

フッ素についての続きをお話していきたいと思います。



前回根面う蝕にはフッ素が効果的と簡単にお話ししましたが、なぜなのか。






まず、「ステファンカーブ」についてお話しします。



あまり聞きなれない言葉かと思いますが、


これは、私たち人の口腔内の歯垢のPH変化を記したグラフとことをいいます。




PH とは 

酸性とアルカリ性の度合いを示したものです。


PH値は、食事を摂るごとに変化していきます。




ステファンカーブは、


食事を摂るごとに、お口のPHがどのように変化していくかを表すグラフになります。




普段はPH7 の値で、これは中性の状態です。


しかし、食事をするとすぐにPHは酸性に傾き、数値が低くなります。


これが、PH5.5になると、歯の脱灰、歯の表面のエナメル質が溶け始めます。



これが繰り返されると虫歯になります💦


しかし、唾液が流れることでお口の中はPH7(中性)に戻ってくれます。



これを再石灰化といいます😊


ダラダラ食べや、ジュースを飲んだり、歯磨きせずに寝てしまったりすると、

歯の脱灰が再石灰化を上回り、虫歯になってしまいます😅



また、PH5.5から脱灰が始まると書きましたが、


前回お話しした歯茎が退縮して露出した根面や


乳歯、生えたばかりの永久歯は順にそれよりも早い段階で脱灰が始まってしまいます😭




脱灰の始まる値を速めないために効果的なのが、フッ化物応用になります。




フッ素は食事をした後緩やかに酸性に近づき、

早めにPHを中性に戻し、再石灰化する働きがあります。



フッ素の取り方もさまざまですが、


一番身近な、フッ素入り歯磨剤を使った場合、

虫歯の減少割合は、10~30%






フッ素洗口剤は30~60%、




フッ素塗布で10~30% の効果があります。


おうちでのケアでは


フッ素入り歯磨剤と、洗口剤の併用が一番効果を高めてくれます。



今まで歯磨剤のみだった方も


いつものケアにフッ素洗口剤をプラスで更に虫歯予防に努めていきましょう😊