糖尿病になるとなぜ歯周病になりやすいのか

おがわ歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます☺️

歯科衛生士の西岡です。

今回は糖尿病と歯周病の関係についてお話ししていきます。



✔️歯周病は糖尿病の合併症の1つです


歯周病に最も関わりがある病気が糖尿病で、
歯医者で歯周病といわれたのをきっかけに糖尿病が見つかる、また逆に、糖尿病と診断されたのをきっかけに歯周病に気付く事も少なくはありません。



糖尿病の方は免疫力が低下します。
免疫とは、体内に入った細菌などを白血球などが攻撃して菌を追い出すことです。

しかし、高血糖の状態ではその白血球などの働きが弱くなってしまい、さまざまな感染症にかかりやすくなってしまいます。

また、高血糖の影響で歯の周囲の血行が悪くなり、さまざまな組織が劣化したりなどの影響も考えられます。




さらに糖尿病になると唾液の分泌が減少します。
という事はお口の中の細菌を洗い流す作用が弱くなります。

これらを含めて糖尿病の方は
細菌に感染しやすい
=『歯周組織が歯周病菌に侵されやすい
ということになります。



歯周病をきちんと治療するとインスリン阻害物質の産生が低下するため、糖尿病の改善が期待できると考えられています。

深い関係だからこそ互いに改善し合えることにも繋がります。

しかし、歯周病も糖尿病と同じく自覚症状が乏しいものになります。

そのため、糖尿病の方は歯周病のことをあまり意識しておらず、歯科を受診をしていない方がいらっしゃいます。

⚫︎歯ぐきが痛い
⚫︎歯ぐきが腫れてる
⚫︎歯を磨いた時に血が出る
⚫︎口臭が気になる または 指摘された
⚫︎朝、口の中がネバネバする


糖尿病の方でこのような症状がある方は歯周病の疑いがあります。

次回は、歯周病が及ぼす糖尿病への影響や歯周病の治療についてお話ししていきます。