フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法

おがわ歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます🌷

歯科衛生士の西岡です。


多くの方が歯を磨くとき歯磨き粉を使用しているかと思いますが、
中には歯磨き粉が苦手という方もいると思います。

少し前にも歯磨き粉についてブログで紹介しましたが、
歯磨き粉には虫歯予防に大切な「フッ素」が含まれています。


う蝕予防のフッ化物応用は75年以上の歴史で、
安全性と有効性が繰り返し確認されていて、

フッ化物配合歯磨剤(フッ素が含まれた歯磨き粉)は日本でも広く普及しています。


そこで
日本のう蝕予防及び治療を
専門とする4学会合同で
現在我が国における推奨される
フッ化物配合歯磨剤の
利用方法がまとめられました。









特に歯の形成期である

乳幼児・小児に対しては、
歯のフッ素症(適量のフッ化物を継続的に摂取
した場合に生ずる歯の形成異常)のリスクと

う蝕予防のメリットのバランスを
考える必要があり、

メリットがリスクを上回ると考えられる
利用方法が推奨されています。


また、歯磨剤のフッ化物濃度が高いほど
う蝕予防効果が高いとされていますが、
飲み込みによるリスクも考えて年齢別の推奨をおこなっています。


現在製造企業では乳幼児向け歯磨剤については、
チューブ1本を飲み込んでも問題はないよう
製造されていますが、大量摂取には注意してください⚠️




先進諸国の多くは5000ppmFの歯磨剤を歯科医師が処方していたり、
処方箋がなくても購入できる国も増えてきています。


しかし、以前のブログにもあったように、
現在日本で最も高濃度なものは1450ppm配合されたものです。







〈根面う蝕〉
このように、
加齢や歯周病また不適切なブラッシング が原因で歯茎が下がり、歯の根元が露出して
その根っこの部分に虫歯ができてしまったもの
根面う蝕といい、主に高齢の方に発症します。



初期の根面う蝕は、5000ppm Fの歯磨剤の使用
によって進行が停止する明らかな根拠が示されています。


日本の子供のう蝕は年々減少傾向にありますが、

罹患率でみると他の疾患と比較しても高く、

成人では約3人に1人が未処置う蝕を有しており

高齢者ではう蝕経験者は増加しています。




当院でもお子様や高齢の方、
う蝕リスクが高い患者さんへの
フッ素塗布を実施しています🦷✨



虫歯予防には、フッ素塗布やフッ化物配合歯磨剤は必要不可欠です。
虫歯になる前に、進行する前に、きちんと予防をしましょう☺️